黄昏の血族:『Bloodborne』続編ではなく、血の誓いを結べ

『The Duskbloods』ではプレイヤーが"ブラッドスウォーン"を演じるものの、これは『Bloodborne 2』ではありません。フロム・ソフトウェアの新作タイトルへのビジョンと独自のゲームプレイ要素をご紹介します。
フロム・ソフトウェアが追求するシングルプレイ体験
任天堂「クリエイターズボイス」からの開発者視点

マルチプレイヤープロジェクトも進行中ながら、フロム・ソフトウェアは『The Duskbloods』のような作品と並行して、従来通りのシングルプレイゲーム開発を継続することを明言しました。このNintendo Switch 2独占タイトルは4月2日の「Nintendo Direct」で公開され、ソウルライク要素を備えたPvPvEマルチプレイ体験を提供します。この発表は別のマルチプレイプロジェクトである『Elden Ring』の「Nightreign」拡張コンテンツと同時に行われました。
4月4日に公開された任天堂「クリエイターズボイス」ブログで、宮崎英高ディレクターはスタジオの方向性を明らかにしました:「本作は基本的にオンラインマルチプレイタイトルではありますが、会社全体がマルチプレイ開発へ移行する兆候ではありません」。彼は強調して「これらのプロジェクトと並行して、伝統的なシングルプレイ体験の創造にも注力していきます」と述べました。
ブラッドスウォーンとその闇の力

宮崎氏は、このゲームの中心テーマが超人的な能力をもたらす特別な「血」にあると説明。プレイヤーは伝統的な吸血鬼ではなく、様々な歴史的時代における人類の黄昏の中で「最初の血(The First Blood)」を争う強化された存在"ブラッドスウォーン"を操作します。

トレーラーで確認された列車のように、ゴシックとヴィクトリア朝の美学に近現代要素をブレンドした世界観が特徴です。宮崎氏は「血はコンセプチュアルな要素として機能します - 物理的な傷だけでなく、歴史や力の伝達、超越した人間性を象徴しています」と指摘しました。
多彩なキャラクターとマルチプレイ構造

本作では10種類以上の個性的なキャラクターにカスタマイズオプションが用意されています。プレイヤーは中央ハブからアバターを選択して8人対戦に参加し、試合後にはカスタマイズ報酬を獲得。ほとんどの試合は1人の生存者で終了しますが、ボス戦のような特殊目的を備えたマッチも存在します。

宮崎氏は詳細を説明:「PvPであれPvEであれ、スキル向上と意義ある達成感を得られるよう設計しました。特に私たちが得意とする挑戦的なボス戦では顕著です」。

特定の敵を追う「Destined Rivals(宿命の rivals)」や同盟を組む「Destined Companions(運命の仲間)」といった特殊ロールシステムでゲームプレイが深化。宮崎氏は「血のカスタマイズがロールを割り当て、文字通りのロールプレイングとドラマチックな出会いを可能にします」と解説しました。
2026年のSwitch 2リリース予定である『The Duskbloods』から、さらなる情報公開が期待されます。最新情報は下記の特集ページで随時お伝えします。



